日傘
私が小さい頃、日傘をさすのは優雅な女性と思ってました。
大人になったら、スッキリ立ち日傘をさしたいと思っていました。
こう暑いと日傘を太陽から身を隠すように、短く持ち悪いことをした逃亡者のように前、後ろ、右、左と太陽をなんとか避けようと器用に方向を変えていきます。
古くは日傘は大きいもので貴人が外出の時に、お付きの人が傘を差しかけ、太陽やホコリから身を守ったそうです。
この傘が小さくなり、おしゃれな女性が持つようになりましたが、徳川吉宗のころ、あまりにも華美になりすぎたり、絹張りのが出回り、幕府は『日傘禁止令』をだしたそうです。
日傘がもぅ一度脚光を浴びたのは明治時代で西洋パラソルが入ったころです。
明日こそは綺麗にさすぞ。と決心するのですが、しばらくはくノ一のように怪しくさして過ごすと思います。
(くノ一は女の忍者です。くノ一を組み合わせると女という字になります)
怪しい人間に出会ったら私かもしれません。
決して怪しい人間ではありませんので、ご安心ください。