WHY ?
又々、身旬堂とは離れたお話です。
電車ネタです。
お盆の間は車の混み具合が分からず電車です。
台風の振り替えで夜、遅くになる日がありました。
電車に乗るとき、疲労が押し寄せてきました。
座席に向かい合わせにアジア人の男性というには幼すぎるお二人が座って爆睡しておられました。
大きな口を開けてアゴが天井を向く勢いです。
顔、ちぃっちゃー。
眉毛から10センチ上に切り揃えられた前髪から異国の香りが漂い浅黒い肌が若く、多分まだ成長期でこの日本という異国の浮かれているお盆に働き疲れた姿は胸をうつものがあります。
私の疲労は吹っ飛び、この男性から比べたら我が家は近く、何を甘えたことを言ってるのかと喝を入れられた気分になり、背筋が伸びます。
ふと、男性お二人の足元を見るとスリッパのような履き物です。
心の涙を誘います。
そのスリッパの上に小指があります。
薬指と小指でスリッパの生地を挟んでる感じです。
(わかりますか?)
そこで私の脳、クセ?職業病?で考えます。
お二人ともしっかり小指がのってます。
この民族は足の横幅が大きくて日本のスリッパは小指があたるようです。
だから小指がスリッパ当たり痛いので小指だけを出しているのです。
外反母趾はよく聞いてるとは思いますが、内反小趾の方が歩けなくなる確率は高いと言われています。
小指が曲がって薬指と中指にのってくるのです。
『そうそう、靴を履く必要はないない。青年よ、異国で働いて健康を損ねたらもったいない。足を守るためにスリッパでいい、いい』と心で1人うなずきます。
それにしても、どこの国?
テレビの旅番組で見ますが、そんな履き方見たことないです。
いや、そもそも靴の横幅が違うのだから、日本の靴を履くときだけそうなるのかもしれません。
家に帰って世界の足幅を調べてみるのも面白いかもと思いました。
世界一甲高の民族はどこなんだろう?
そうなると、なんだか疲れが吹っ飛んでいきます。
とにかく心の中で『お疲れさま』と言いかけたとき。
私の隣の女性が「ダイチ降りるで、レン起こして」
その声に反応して、1人の異国からの青年がパッチリ目をあけているではありませんか。
「レン、起きろ。もぅ着くぞ」
流暢な日本語。
もう1人の異国人が「お兄ちゃん今、どこ」
声が幼い。
えっ、えー!日本人。
『マジか』
お母さんらしき方を見ると、純和風顔。
テレビ番組ビホウアフターのような気分の心の声です。
『なんということでしょう』
母らしき人の声。
「また、あんたらスリッパ指で挟んでたらコケるっていうたやろ」
まさかの兄弟のクセ?
ダイチ君とレン君が立つと大きな小学生な雰囲気です。
お母さんのそばに行った二人にお母さんが
「やっぱ、前髪切りすぎたな」とレン君の前髪を触っています。
「学校始まる前に伸びるかなぁ?」
「伸びる伸びる」
電車から降りていきました。
WHY?ロバートデニーロの真似をしたいぐらいです。
『お母さん、あの前髪はないわぁー』
気をとりなおして。
騎馬民族出身、西洋人は甲低、幅狭、かかと大きめです。
農耕民族出身、アジア人は甲高、幅広、かかと小さめです。
ブランドの靴を履くとかかと脱げそうになるの理解します。
今日は内反小趾になってないかチェックしてあげてください。
最後だけ真面目にしめくくろうとしている私です。