ズルッズルッ
先日パーソナルのお客様との会話です。
「先生こないだショックなことがあってん」
「そのショックで食欲なくなりましたか?」
「それぐらいショックなこと」
「えっ」(真面目な話なら申し訳ないことを言ったと反省する間もなく)
「思いっきり、こけてん。だからちょっと膝痛くて、ゆるめにしてください」
「承知しました。そんな状態でよく来てくださいました。で、どこでこけたんですか?」
「家。ここからショックな話」
私は神妙な顔で「はい」
「トイレから出てきて歩こうとしたらパンツが下がってきたんで、やったぁ❗痩せたかも、お腹が急にこんなに❗と思って嬉しすぎて体重計に向かい走り出そうとしたら、思いっきり前にこけてん」
「?」
「いつもね、ゴムのパンツなのに久しぶりにジーンズをはいたのがあかんかった。で、トイレに行っていつものクセでスッと上げてボタンとジッパーをしなかった、そりゃぁずれるわな。それでパンツが下にズレて」
「痩せたと喜んだんですね」
「嬉しくて1歩2歩目で膝までズレてこけたぁー」
お願いです、こんな話をしないでください。
笑いが込み上げてきますが、お客様は膝を打ったのです。
先に心配です。
あかん。ほんまあかん。
「大きい音がして、ダンナが慌てて飛んできて、トイレの前で膝までパンツが下がって下着のパンツも丸見えでうつ伏せで倒れてる私を見て『どうしたんや❗大丈夫かって』」
「……」(声出したら笑ってしまいます)
「あまりにも心配顔のダンナにホンマのこと言われへんから、ちょっと目眩してん。ダンナが起こそうとしてくれるんやけど、細いねんダンナ。こっちは膝までパンツ下がってるから、それをどうにかしようとするけど力ないねんダンナ。あーこんなに細く力なくなったんやぁと思ったわ」
悲しいけどその姿、想像すると可笑しいです。
お客様が察してくれて。
「先生、笑てええよ」
では、笑わせていただきます。
「こんな話、笑って聞いてくれる人にしたいやん」
ちょっと冷静になってきました。
膝が気になります。
「ただ、ダンナが引きずるだけやねん。廊下をズルッズルッ」
冷静、大破。
「ダンナも腰をちょっと痛めたかもって言うねん」
「えー。大変じゃないですか」
「先生、私絶対痩せるわ。このままじゃぁ倒れたとき、ズルッズルッやもん」
爆笑の後。
膝はただの打ち身だけで、捻ってなくてよかったです。
ダンナ様も腰すぐよくなられたそうです。
大事に至らなくてよかったです。
本当に笑い事ですんでよかったです。
ダンナ様にも筋トレ一応やり方をお伝えしました。