どこ行った?
数日前のお客様のお話です。
「ものすごい美味しいパンがあるんやんかぁ」
「パンの話ですか?」
「あっ、パン内緒にしようと思ってたのに、言うてしもた」
「で、パンがどうしたんですか?」
「梅田にでることがなくて、出たらアンデルセンのパン買うねん」
「美味しいですよね」
「先生も食べる?」
「食べますよ。アンデルセンのパンは大好きですよ」
「大阪、梅田しかなくて、フランスパンにバターの薄切りとあんこが挟んであるのが絶妙なハーモニーで美味しいのよ。夕方買って今食べたら美味しいよなぁと思ったけど、考えて朝のお楽しみにと寝たのよ」
「えらいじゃないですか」
「で、朝起きて、歯を磨きながらもパン、パンと思って、パンの袋を開けたらパンがないのよ」
「どこにあったんですか?」
「どこと思う?」
玄関、冷蔵庫、レンジのなか、誰かが食べた。などなど色々言うのですが、全部違うというのです。
「ビックリするとこ」
「洗濯機の中」
「まさか、先生洗濯機ってありえへんわ。先生、もぅツボやわー」
「えー、どこですか」
「夜に食べてたんよ」
(一番ありえへんとことちゃいまっかぁーと言いたいのをこらえて)
「マジですか」
「マジやねん。恐いやろ」
と、ゲラゲラ笑っておられます。
私がポカンとした顔をしていると。
「ほんまにショックやって味もおぼえてないねん」
(味の問題ではないと思います)
「落ち込んでたら、先生こないだのブログで車忘れた人のこと書いてたやん。元気でたわー」
「そうですか」
「今度から梅田出たらアンデルセンのパン、二つ買うわ」
なんか、違う、ちがーう。
でも、このポジティブは見習うべきかもしれません。