思い込みと首こり肩凝り。
先日、こられたお客様、肩と首が異常に塊があるこりかたです。
ノートを確認するも前回は塊などの記述ありません。
「なにかありましたか?」
「わかる?」
心配になってもぅ一度「何かありましたか?」
「あったあった」
これはいい話ではないと思っていると。
突然、笑いだしたのです。
「ホンマカッコ悪くて誰にも言われへんねんけど、ちょっと言いたい話やねん」
肩がこるほど笑える話?
「いつもの小さなスーパーに行ったんやんかぁ。その日は特売の日でいっぱい買い物したん」
「はい」
「そしたら、車がないねん」
「えー、それでこんなに肩、凝ってるんですか?」
「先生、それ思い込み」
車がないと大騒ぎしてスーパーの人が警察に連絡してくれてん。大袈裟に身ぶり手振りで説明してるとポケットで聞きなれた鈴の音。
恐る恐るポケットに手を入れると自転車の鍵についてる鈴があるではないか。その先にはやっぱり自転車の鍵。
その日は自転車で来ていた。
その時、血の気が引いてるのに汗が吹き出てきて、スーパーの人と警察にいつ言うかタイミングをはかってたら、身体がカチカチになってきてキューと胸が痛くなってきて。
それに気づいたスーパーの店長さんが
「ご主人に連絡されましたか?防犯カメラで色んなところチェックしますから」
肩と首がガチガチに固まってきて。
さっきはガチョウのように大きな声やったのに蚊の鳴くような声で。
「すみません。わたしの勘違いです」
喉がカラカラで最後の方咳き込んだとのことです。
謝りに謝って、すごいスピードで自転車こいで帰ったら、首が痛くて痛くて今日に至る。
あんなに身体がこわばっていくのを感じたのは初めてやったわ。
帰ってから自分がおかしなったと思って、しばらくボーとしてたら2時間たってた。
なんか怖くなってきて、それも落ち着いたら可笑しなってきた。
「誰かに聞いてもらいたかったから、今日、楽しみにしててん」
「車乗って行ってバスに乗って帰って、家の駐車場に車ないって大騒ぎした方はおられましたよ」
「その人、ボケてる?」
「全然、お元気でさえてますよ」
「あー、安心したわぁ」
ご機嫌で帰っていただきました。
疲れてたり考え事が多いと忘れることが多くなるそうです。
これから年末にかけてお忙しくなる方は、深呼吸するだけでも違いますので、してみてください。
身旬堂、玄関です。