見習いたいです
junkoです。
昨日のイベント中、私はいつものように出張施術でした。
87歳の乙女です。(年上の女性に乙女は失礼かと思いますが、とてもキュートで可愛らしいし、見習いたいとこたくさんあります)
とにかく身旬堂のお客様は皆様朗らかで、若いなぁとつくづく思います。
その日お客様のお家は人の出入りが多かったらしく、疲れてると想像します、それでもニコニコ笑顔で迎えてくれました。
多くのことを教わります。
特に身だしなみにはハッとさせられます。
帽子をかぶっておられました。
料理やお茶を出すのに髪の毛が入りそうでイヤなんでと、部屋でも外でもOKのお帽子です。
『私も将来かぶろ』
そぅ思いました。
補聴器を新しくされ調整されてる手を見ると、落ち着いたピンク色のネイルです。
「ネイル綺麗です」
「娘がしてくれてん」
と恥ずかしそうに笑われます。
「でな、9月にネイルサロン行くねん」
「ネイルサロン?」
「そうやねん、9月に孫の結婚式行く時にな」
「行けるかなぁ?自信ないなぁって言われてた、神戸まで行くんですね」
「そうやねん、私の誕生日に結婚式やねん、孫がどうしても来てほしいって」
「オー」
「先生、私しんどいって言うてられへんねん。この年になって初めてネイルサロン行けるのも考え様によっては幸せやろ」
「この上ない幸せですよ、連れて行ってくれる娘さん結婚式に来てって言ってくれるお孫ちゃん」
「そぅそぅ、だからな先生身体頼むわな」
「今日は肩と首でしたね」
頑張っておられる肩甲骨まわりをほぐしていきます。
「私めちゃ楽しいからまだまだ生きるで、先生ずぅっと来てや」
「わかりました」
「ほんなら補聴器はずすから、しばらくおしゃべりなしな」
扇風機の音が響いて優しい時間が流れていきます。
そして、施術後必ずブラシで髪をとかれます。
私の服をなおしてくれます。
(パイナップルの羊羹です)