素敵な秋色
junkoです。
ご自宅に伺わせて頂いてるお客様のネイルです。
前日に娘さんに連絡入れると。
「お母ちゃんが明日先生にネイル見せるねんとはりきってました」
「それはめちゃくちゃ楽しみにしてます」
お孫さんの結婚式に出られた時とは違う雰囲気のネイルでよくお似合いです。
87才のよく働いてきた手です。
綺麗です。
「孫の結婚式まで生きたいと思ってきて、もぅええかなぁと思ったけど、まだ楽しいことあるもんやねぇ、次もネイル予約してん」
「すごい、すごい、今日お顔もきれいにお化粧してますよね」
「先生、ネイル見てたらテンション上がって、やっぱりキレイにしておきたいという気持ちになるんよ」
「おー!素晴らしい」
「生きてる限り、楽しまなあかんよな。自分に言い聞かせてる部分もある。みんな私を大事にしてくれてるから、しんどいとかいややとか言うてられへん」
脚をさすりながら聞く言葉です。
心にズシっときます。
年を重ねるということは楽しむことさえ努力がいるんだと感じます。
「年からは逃げられへんもんなぁ」
「‥‥‥」
「先生と会う前はイタイ、イタイと痛み止めを死んでもええからほしいと医者に言ってて、痛み止め飲まなくなって痛くなくなると又、違う不安がたまにやってくる」
このお客様は本当に正直で失礼かもしれませんが可愛いのです。
お話しすればするほど、可愛げが滲み出てきます。
皆さんから大切にされる理由もよくわかります。
「先生、今日はお茶できる?」
「今日は予約入ってて急ぎかえります」
「今度必ず時間作りますから」
後ろ髪引かれる思いでさよならを言います。
次は美味しいお茶を入れていただきます。